藍が生む「青」 | |
すくもに求められるもの | ||
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阿波の藍すくもは、数百年にわたる歴史を経て受け継がれてきた製造技術から、全国でも最高峰の品質を誇っています。 しかし、伝統的な製造技術であるものの、意外と”すくも”のことが十分に伝えらえていないのが現状です。 そこで、藍の栽培やすくもの製造にまつわるお話を紹介できればと存じます。 すくもづくりにおける温度管理は、「水師」(藍すくもづくりの技術責任者。水分や温度を管理する。酒造りでいう杜氏のような人)のきわめて重要な仕事であり、すくもの品質を決める大きな要因となります。 この温度加減で、すくもの色合いが本来の濃紺色から、赤みを帯びた青色となったりします。 すくもづくりでは、この温度管理を失敗すると、赤いすくもとなり、もとに戻りません。つまり、すくもは濃紺が本来の藍の色であり、濃紺色のすくもほどつくるのに技術が求められるのです。 すくもづくりは、時間をかけてゆっくり、じっくり発酵させる必要があります。これは、上質の酒や醤油づくりなどにも共通していえることと聞いています。 このため、昔ながらのすくもづくりは、発酵が安定する冬期に行っていました。 また、染色液の長持ち度合いは、仕事で藍染めをされるプロの方、趣味で藍染めをされる方を問わずに、経済性や仕込みにかかる時間や手間の点から、大きな関心事と思われます。発酵の仕方によっては、その過程ですくも中の藍成分が消失してしまい、染色液が長持ちしないこともあると言われます。 いずれにしても、すくもづくりに温度管理が重要なことに変わりありません。 現在、すくもの品評会や製造技術の評価会は行われておりません。 したがって、すくもの評価は、染める皆様によることとなります。 |
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青藍庭